カテゴリー別アーカイブ: 伝統工芸

伝統工芸輪島塗から高級プラスチック製LED照明として発売 「PIANI」(ピアーニ)

Ronan & Erwan Bouroullec Design (ロナンアンドエルワンブルレック デザイン)の照明器具

「PIANI」(ピアーニ)

 

piani1 (日本FLOSサイトより転載)

 

piani2 (日本FLOSサイトより転載)

FLOS社から発売されています。

輪島塗のお盆のような形をしたトレイの照明器具。

財布、鍵など日常使うものを置くトレイに照明器具がついているようなデザインです。

プロトタイプが、輪島塗りのLED照明でしたが、量産するために

プラスチック製のLED照明になったようです。

 

こちらが出来た過程を書いておきます。

ブルレック兄弟が輪島塗の工房を視察されて始まったそうです。

輪島塗の器というのは一般的に高価なもので、日本人には理解されています。

しかし、ヨーロッパの人々にとっては、輪島塗りの知識がないので、何故輪島塗りの器(ボール)は、

こんなにも高価なのか?

という疑問ばかり持たれ、金額的に理解されないのでは?と考えたようですが、

一方、照明器具などの場合は、デザイン性の高いものだったら、

たとえ高価なものでも理解されるという思いもあったようです。

その結果、照明器具のデザインにより輪島塗の良さを伝えようと思ったようです。

 

こちらが「PIANI」(ピアーニ)のプロトタイプのCG画像です。

pianiprototype

最終的には、輪島塗の仕上げではなく、プラスチック製という事になってしまったようですが、、、。

しかし輪島塗のお盆の形状からヒントを得てデザインされたのには間違いないようですので。

実際販売されているプラスチック製LED照明器具も光沢感が輪島塗の艶やかな素材感に近い気もします。

プラスチックといっても大変綺麗な仕上がりですよね。

変な光り方がなく、高級な印象を受けます。

 

「PIANI」(ピアーニ)は下記で詳細確認出来ます。

hhstyle.com

http://www.hhstyle.com/

 

Ronan & Erwan Bouroullec Design (ロナンアンドエルワンブルレックデザイン)

http://www.bouroullec.com/

 

「PIANI」を大きいサイズにした「PIANI BIG」が珍しい素材の照明器具です。

機会がありましたら、こちらで書きたいと思います。

 

 

モダンな樺細工茶筒 藤木伝四郎商店「WAZUTSU」

日本の伝統工芸である「樺細工」の話です。

 

藤木伝四郎商店 「WAZUTSU」

wazutsu(藤木伝四郎商店HPより転載)

上記の写真は、藤木伝四郎商店 樺細工の和筒、茶筒です。

 

「樺細工」は、秋田県角館で作られています。

樺細工は、大まかに3種類の製作方法があります。

茶筒は、「型もの」といわれる技法で製作されます。

山桜の樹皮を一度剥がして、筒状の型で、形を整えて、貼り付けるように製作され、

かつては、印籠などが製作されていたようで、参勤交代の土産にも使われていたようです。

そして、「樺細工」は、1976年に伝統工芸品としての国から認定されました。

一度樹皮を剥がして、貼り戻す工程は、世界の中でも珍しい工芸ですよね。

 

さらに樺細工の素晴らしい特徴としては、防湿、防乾、湿度調整に長けています。

そのため、茶筒の中の茶葉の状態を常に最適な状態に出来るようです。

もちろん緑茶以外のハーブ茶などにも適しているようです。

wazutsu-sakura(藤木伝四郎商店HPより転載)

「WAZUTSU」のさくらバージョンです。

上から仕上げがさくら、桜皮、かえで、くるみとなっています。

全体がすべて桜皮一種類で覆われているものよりも

軽い印象のモダンな茶筒ですよね!

 

こちらは、曲げわっぱと樺細工のトレイ

「kasanegasane」

kasanegasane1(冨岡商店HPより転載)

橋本由紀夫氏デザインです。

2種類の伝統工芸をミックスされ、1つのプロダクトが出来あがっているのは、

非常に珍しいと思います。

知っている限り他にはないかと思われます。

kasanegasane2(冨岡商店HPより転載)

「kasanegasane」は、冨岡商店様でネット販売されています。

上記以外にも、橋本由紀夫氏デザインの樺細工品が販売されています。

 

 

冨岡商店 秋田県角館の伝統工芸 樺細工

http://tomioka-shoten.co.jp/

 

角館 伝四郎  kakunodate DENSHIRO 藤木伝四郎商店

http://www.fujikidenshiro.co.jp/

 

モダンなデザインの大館曲げわっぱの製品

日本の伝統工芸「大館曲げわっぱ」のモダンなデザインの製品です。

「gururi」

gururi

こちらは、橋本由紀夫氏デザインの大館曲げわっぱのLED照明「gururi」です。

 

大館の曲げわっぱは、奈良時代から製作されていたようです。

1980年には、日本の伝統工芸品にも認定されています。

大館曲げわっぱは、天然の「秋田杉」を用いて、製作されていますが、

「秋田杉」は、日本三大美林と言われています。

天然の日本三大美林とは「青森ひば」、「木曽ひのき」そして、「秋田杉」です。

ちなみに人工の日本三大美林とは「尾鷲(おわせ)ひのき」、「吉野杉」、「天竜杉」のようです。

天然の秋田杉の特徴は、節がなく、通直で、年輪が均一という特徴を持ちます。

そして、曲げわっぱは、多くの製作工程を経て、製品が出来上がりますが、

部材取りをしてから、秋田杉を曲げる前に煮沸する工程が他の木にはない曲げわっぱ独自の特徴です。

「alpha」

 

alpha(Generate Design 雑貨・デザインインテリアのセレクトショップより転載)

こちらも橋本由紀夫氏のデザインのカップとソーサです。

曲げわっぱという曲面を生かした持ち手部分が特徴的なモダンなデザインですね。

 

栗久(くりきゅう) 弁当箱

kurikyuubenntoubako(栗久サイトより転載)

大館曲げわっぱの老舗の「栗久」の弁当箱です。

栗久様は、秋田初のグッドデザイン賞、その他にも数多くのデザイン賞を受賞されているようです。

大館曲げわっぱの素材の素晴らしいところは、夏には保冷、冬には保暖の特徴があります。

そのような特徴を持つためにグラスや弁当箱などに非常に適した天然素材という事になります。

また弁当箱の場合、余計な水分を杉が吸収するので、ご飯の旨みが保たれるようです!

ちなみに、先日見たテレビでは最近、日本の弁当箱がフランスパリで流行しているようです。

というのも日本のマンガが流行っていて、その中で、弁当を食べるシーンの弁当箱に

興味を抱いていたのがきっかけとの事です。

曲げわっぱの弁当箱もパリで販売!

とかどうなんでしょうかね!

機能的ですし、良いと思います!

 

栗久(くりきゅう) 徳久利・ぐいのみセット

totukuriguinomiset(栗久サイトより転載)

ロングライフデザイン賞受賞の栗久様の徳久利・ぐいのみセットです。

栗久様は、アフターメンテナンスにも対応されているようですので、

長い期間使用出来るのではないでしょうか!

 

曲げわっぱ 栗久

http://www.kurikyu.jp/

 

木材の伝統工法に新たな発想を加えた家具 「udukuri(ウヅクリ)」

木材における伝統工法に新たな発想を加えた家具の話です。

「udukuri(ウヅクリ)」

udukuri1(SHOP TOYO KITCHENより転載)

スキーマ建築設計の長坂常氏デザインのテーブルです。

日本の木材の加工の一つに「うづくり」があります。漢字でかくと「浮造り」です。

工法に適した木種は、主に杉材を用いる事が多いようです。

 

udukuri2(SHOP TOYO KITCHENより転載)

「udukuri(ウヅクリ)」の天板は、米松ですが、米松材に「浮造り」を施し、

さらにエポキシ樹脂で覆っています。

エポキシは、透明素材のため、天板はフラットでスムーズな仕上がりに。

さらに木目の凹凸をより際立たせている意図があるようです。

 

「浮造り」の仕上げ方法を簡単に書きますと、

木材をカットすると年輪が見えてきます。

その年輪部分のみを浮き上がらせる仕上げ工法です。

フローリングでも浮造りによりあえて凹凸を造り、足裏が心地よくなる効果をもたらしたりします。

簡単に説明しましたが、実際は、非常に手の込んだ繊細な工法です。

かつては浮造りで仕上げた和風箪笥や建具もありましたが、

大概は木の色に近い塗装を施す事が多かったんですが、

「udukuri(ウヅクリ)」は、浮造りにミッドナイトブルー色の塗装に加えて、

エポキシ樹脂で覆うというミックスされた新しい発想なので、興味深いです。

個人的には、天板の黒と脚部部分のナチュラルな色のコントラストが好きです。

 

「ウヅクリ」はトーヨーキッチンスタイルのオンラインショップで販売されています。

SHOP TOYO KITCHEN

http://store.toyokitchen.co.jp/

 

こちらも長坂常氏デザインの家具

「ColoRing」

coloring1

エポキシ樹脂では覆っていないんですが、

浮造りで仕上げて、津軽塗で彩色しています。

ユニークな仕上がりですよね。

ポップな物販店舗やデザインホテルにマッチしようですね。

製作可能なのか疑問ですが、もっと小さいモノ、例えば木のブレスレットなどの

アクセサリーや小物でも見てみたい気がします!

 

知っておきたい木の模様 色々な加工の種類

本日は、木材に模様を施す加工のお話です。

naguri-kakou

和風の飲食店の小上がりで見かけませんか?

このような加工をなぐり(名栗)加工といいます。

加工方法は、木材に「手斧(ちょうな)」、「与岐」などの道具で削り、その削り痕で作っています。

 

chouna

こちらが「ちょうな」です。

現在は、技術の発達により、なぐり加工が出来る機械もあるようですが、日本独自の加工技術のようです。

 

以下木材ドットコムより引用

大工さんの釿(ちょうな)」は、大工道具の化石ともいわれ、板材の表面の凹凸や皮、腐りやすい白太(辺材)の部分をはつる道具として古くから使われてきました。
かつて下地処理として、行われていたなぐり加工を表舞台に引き上げたのはかの千利休。自然の姿をそのまま茶室に持ち込み詫びた風情に仕立てた利休は、柱もこのころの書院建築でみられるような角柱ではなく、丸太のまま柱に用いました。

しかし、ここで用いられた丸太は、現在の丸太柱のように人工的に密植され、枝打ちなどの手入れがされていなかったため、枝の跡や傷などがあり、その部分を「釿」ではつって用いられていました。以来、茶室や数寄屋建築では、「なぐり」の柱や板が意匠的に用いられるようになったとされています。 「木材ドットコムより」

nagurikakou2

 

無垢フローリング専門店 木魂(KODAMA)様で様々な種類の加工されています。

画像も多くあります。

http://www.muku-flooring.jp/naguri/

個人的には石畳の四角の加工が好きです。

新たな模様も出てきそうですよね!

床全体だけではなく、強調した部分をアクセントとして、施すのも良いかもしれませんね!

 

iPhone5s木製ケース発売する予定です。

http://www.craftconferenceroom.com/iphone5s

よろしくお願いします。

iPhone5sケース 白壇 伝統工芸 山田平安堂

本漆塗り iPhone5sケース カバー 白檀(びゃくだん)のお話です。

様々な伝統工芸が好きです。

その伝統工芸のiPhone5sケースです。

製作は、白壇(びゃくだん)は、宮内庁御用達 漆器 山田平安堂様が製作されています。

宮内庁御用達や英国王室御用達等というのは、それだけでおぉーと思ってしまうのは僕だけでしょうか。

iphone5s-byakudan

この飴色いいっすよね!!!

黒とのコントラスト渋いっすね。

こちらの飴色は銀箔の上を漆塗りすることでこのような色になるようです。

この光沢感触りたくなります。白壇塗りは、中国の古い漆器にも同じような技法を用いられているようです。

さらにさらになんと空気に触れると徐々に鮮やかな色になっていくため、経年変化も楽しめるようです!!!

 

木製iPhone5sケースを発売する予定なので、他社製品を紹介するのも変な話かもしれませんが、

これは良いなあと純粋に思いましたので、紹介してしまいました。

良いものは良いんです。

見てしまった知ってしまったら、紹介していくしかないんです。。。

 

1919年創業された山田平安堂様。

代官山に店舗があるようです。

ネットショップもあります。

 

山田平安堂

http://www.heiando.com/

 

木製iPhone5sケース発売予定です。

craft conference room

http://www.craftconferenceroom.com/iphone5s

 

 

木製キッチンナイフ イタリア人デザイナーと木彫刻師のコラボレーション

本日は、かっこ良い木製ナイフのお話をしたいと思います。

 

それは、イタリア出身のデザイナー、アンドレア・ポンティ氏と京都の木彫刻師の花岡一生氏がコラボレーションによる

キッチンナイフシリーズです。

woodknife

黒檀とハードメープルの2種類ありまして、波刃が付いたのは「パン切りナイフ」として、

平刃のものは「多目的ナイフ」として使用可能だそうです。

 

個人的にデザイナーと伝統工芸のコラボレーションは好きです。

伝統工芸の方が国内デザイナーではなく、海外のデザイナーの方とのコラボレーションはあまり見かけないケースですよね。

woodknife2

刃と柄の部分が一体となっていまして、スリムでシャープな仕上がりで、好きです。

花岡一生氏が1本、1本手作業で制作されているようです。

 

ちなみにデザイナーのアンドレア・ポンティ氏は、日本のデザイン事務所でも働かれていたようです。

2012年に開催されたLGエレクトロニクス・ジャパン主催の「LG Mobile Design Competition 2012」デザインコンペにおいて、

グランプリを受賞されているようです。

今後も注目していきたいと思います!!!

 

大変残念な事にキッチンナイフシリーズが販売されているところが見当たりませんでした。。。

引き続き探してみます!!!

 

箱根の寄木細工はかっこよいです!!!

本日は伝統工芸の箱根寄木細工のお話をしたいと思います。

かねてから個人的に箱根寄木細工も世界に認められる伝統工芸なんじゃないかなと思っていました。

最近は海外での評価はどうなんでしょうかね。

 

箱根寄木細工は、江戸時代末期に畑宿地域で製作が始まり、昭和59年に通産大臣指定の伝統工芸品に指定されました。

非常に独特な木工法で仕上げられます。

小さな木片を組み合わせてカラフルな模様を作られています。

模様は、市松、鱗、矢羽根、麻の葉、青海波など日本の伝統文様が多く作られます。

 

寄木細工イメージ1

 

箱根寄木細工の製作は大まかに二つに分かれます。

簡潔に説明をしますと木材を細かく組み合わせてそれを鉋(かんな)で削り、薄くした木材を箱状のものに

貼り付ける工法の「ヅク作り」と

細かい木材を組み合わせて、木の塊となった状態のものををろくろで削り、器などの形に調整するの工法を

「無垢作り」の二つがあります。

ヅク作りは突板のような状態かと思われます。

 

寄木細工の若手ユニット集団がいらっしゃいます。雑木囃子(ゾウキバヤシ)さんです。

かっこ良いもの作られています。

下記はユニットのメンバーの清水勇太さんの作品

寄木細工作品

かっこいいですよね!!!!色の組み合わせが絶妙です!!!

 

寄木細工ユニット

雑木囃子(ゾウキバヤシ)

http://www.zoukibayashi.jp/

 

 

 

鎌倉彫り

本日は地元神奈川県の鎌倉彫りのお話です。

現在の鎌倉彫りにまで到った歴史を簡単に説明します。
鎌倉時代に源頼朝の時代に禅宗寺院を建てて、その中に置く什器類を普通じゃなく、かっこ良くしよう!

と奈良の仏師職人さん達が集められたようです。

一方、宋から漆芸品がありました。
これは漆を何十回も塗り重ねた面に、精巧な文様を彫刻した大変貴重な品です。
これは高価で数も限られていたため、木に同じような彫刻をして漆を塗った、いわゆる木彫彩漆のものが作られるようになりました。

これが徐々に独自の工芸品へと移り変わり、作風も日本的なものへと変化して行きます。

インドカレーが日本人の味覚に合うように本場のカレーに味の素を入れるようなものかもしれません。
あくまでも個人的見解です。
その後、江戸時代になり、茶道が発展し、茶道具も作られるようになりました。

色々なものを鎌倉彫りのテイストで作っていったようです。

続きまして、明治時代。
神仏分離令が公布、続いて廃仏毀釈仏教関連の発展を止めるための運動)があり、
仏師達は仕事を失い、多くの仏師は三橋、後藤家を残すのみとなりました。

今まではなんだったんだよー。えー何でですか?となりますよね。
これから、どうすんだよと思いますよね。

そこで、この二家の仏師は、これを転機に本来の仏像制作から生活の中で使われる工芸品を作ることに

注力したそうです。

そして、 時は明治22年、横須賀線が開通します!

それにより、鎌倉は別荘地として栄えるようになり、ここを訪れる人達への日用品やお土産の茶托、盆、菓子皿などを作るようになりました。
これが現在の鎌倉彫へと展開してゆくことになります。

そして、戦後、日本の復興とともに人々の生活にゆとりが生まれ、大量生産の工業製品よりも、手仕事のもつ暖かさが求められ、鎌倉彫は生産を増やしていきます。
1968年に鎌倉彫会館、1977年には鎌倉彫資料館が設立。

鎌倉彫りの愛好者が全国的に広がっているようです。
そして、1979年、通産省から伝統的工芸品としての産地指定を受ける

ちなみに『伝統的工芸品産業の振興に関する法律』よりますと伝統工芸品の基準は下記となります。
・日常生活の用に供されるものであること
・製造過程の主要部分が手工業であること
・伝統的な技術や技法によって製造されるものであること
・伝統的に使用されてきた原材料が主な原材料として用いられ製造されるものであること
現在、鎌倉を中心に約200名の人達が鎌倉彫に携わっています。

色々な状況により、発展していったんですね。

現在は鎌倉彫りの下駄もあるようです。

 

img59983240

風合いがありますよね~。

 

 

製作出来る木材の厚みがどの位必要か木種の限定等々色々と気になりますが、

いつか鎌倉彫りでかっこ良いデザインのものを発売したいと思います!!!